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Whatnotで未着・返品・不正購入が起きたら、誰が費用を負担するのか

株式会社オプティズム 広報部
株式会社オプティズム 広報部

最終更新:2026年8月17日(Whatnot公式ヘルプの出品者保護ポリシー・高額損失補償ポリシーの記載を確認しています)

「海外で売って、届かなかったと言われたら?」「クレジットカードの不正利用だと主張されたら、代金を取り戻されるのでは?」——越境販売でいちばん多い不安がこれです。Whatnotには出品者保護ポリシーがあり、どの費用をプラットフォームが持ち、どこから出品者の負担になるかが明文化されています。この記事では公式ヘルプの記載をもとに、その線引きを整理します。

1購入者が問題を報告できるのは、3つの場合だけです

まず前提として、購入者が「問題あり」として報告できるケースは限定されています。

  • アイテムが到着していない
  • アイテムの間違い、破損、不足がある
  • アイテムが出品やライブ配信の説明と一致しない

「気が変わった」「思っていたのと違う」といった理由は、この3つに含まれていません。まずここが、一般的なフリマアプリとの大きな違いです。

出品者が出品者向けのサポート機能を使っている場合、対象となる問題のほとんどは購入者と出品者の間で直接解決されます。当事者間で解決できない場合に、Whatnotが注文の詳細・出品情報・ライブ配信の記録などを見て介入します。

2Whatnotが負担するもの

公式ヘルプには、問題が出品者によって引き起こされたものでないという明確な証拠がある場合、費用はWhatnotが負担すると書かれています。挙げられている例は次の3つです。

  • 配送業者による遅延 — 適切に引き渡された後で、配送業者側の都合により遅延が発生した場合
  • 配達の失敗 — 荷物が配送業者によって紛失、未配達、または誤配された場合
  • 不正なリクエスト — 購入者による不正または詐欺的な行為に関するクレームの場合

3つめが重要です。購入者側の詐欺的なクレームは、出品者ではなくWhatnotが引き受けると明記されています。海外販売で最も恐れられている「代金を取り戻される」リスクの一部が、プラットフォーム側で担保されている形です。

ただし無条件ではありません。公式ヘルプは問題が繰り返し発生した場合、出品者の補償対象を再評価するとも書いています。個々のクレーム単位ではなく、注文全体の傾向で見られます。

3出品者が負担するもの

逆に、問題が出品者の行為または不作為に起因すると示す証拠がある場合は、出品者の負担になります。回収はWhatnotアカウントの残高から差し引かれる形で行われます。

① 発送が遅れた、または発送を証明できない

出品者は販売日から2営業日以内に注文を発送する必要があります。期限内に発送の証明が確認できず、購入者からの問い合わせがエスカレーションされた場合、注文がキャンセルされ購入者へ返金されることがあります。

発送したかどうかの判断には、次の記録が使われます。

  • アプリ内のスキャン機能で撮影された、引き渡しが確認できる有効な写真
  • Whatnotの発送リスト、または受け取りを示す個別の配送業者スキャン記録
  • 配送業者の集荷確認、またはキオスクの領収書

これらが不足していると、後から配送スキャンで裏づけられない限り、返金費用が出品者から回収されます。「送った」という自己申告では足りない、という点を押さえてください。

② 高額アイテムのフルフィルメント不備

高額アイテムの注文で不備があった場合、出品者は不足している高額アイテムの市場価値の全額を購入者に補償する責任を負います。

③ ポリシー違反

コミュニティガイドライン違反に起因する返金は出品者に請求されます。公式ヘルプが例示しているのは期限切れアイテム、リコール対象商品、偽造品、その他の禁止・制限対象アイテムの販売です。ブランド品を扱う事業者にとっては、真贋の確認がそのまま費用リスクに直結します。

④ 問い合わせに2営業日以内に返信しない

見落とされがちですが、購入者またはWhatnotサポートからのメッセージに2営業日以内に対応しない場合、出品者が返金の責任を負う可能性があると明記されています。時差のある海外バイヤーが相手なので、返信体制は発送体制と同じくらい重要です。

4どちらとも言えないときは、Whatnotが負担することがあります

現実には、責任の所在がはっきりしないケースがあります。公式ヘルプは証拠が決定的でなく、出品者の行為または不作為に起因すると示されない場合、Whatnotが合理的な限度まで返金費用を負担するとしています。例として挙げられているのは次の3つです。

  • アイテムが不足・間違い・不完全で、どこで発生したか明確に判断できない場合
  • 説明や写真と一致せず、その相違が出品者の行為によるものか他の要因か判断できない場合
  • 破損して届いたが、配送中の事故によるものか梱包方法によるものか判断できない場合

3つめは日本から送る事業者にとって現実的な論点です。梱包が原因と判断されれば出品者負担になります。国際輸送の距離と積み替えの回数を考えると、国内発送と同じ梱包では通用しません。

5高額品には、さらに手厚い補償があります

カード開封やサプライズセットで購入した高額アイテムが届かなかった場合、Whatnotは市場価格に基づいて購入者へ補償します。市場価値は、類似商品の販売実績・信頼できる価格情報源・業界データなどをもとにWhatnotが決定します。

補償を受けるために購入者が提出を求められるものは、次のとおりです。

  • 注文番号
  • 届かなかったアイテムの説明と写真
  • 購入したアイテムのVODタイムスタンプ
  • 推定価値と、それを裏付ける情報源へのリンク

注目すべきはVOD(ライブ配信の録画)のタイムスタンプが証拠として使われる点です。ライブ配信は記録が残るため、「何を、どう説明して売ったか」が後から検証できます。これは出品者にとっても防御になります。説明どおりの商品を、説明どおりに見せて売っていれば、その事実が映像で残ります。

また、米国内での一部の高額商品の発送では配達時に署名が求められる場合があります。購入者はこれを無効にすることもできますが、署名確認がオフの状態で「配達済み」と記録された後にアイテムの不足が報告された場合、その注文は返金または補償の対象外となる可能性があるとされています。

6日本から売る場合に、いま注意すべきこと

公式ヘルプには、日本の事業者が読み落としやすい但し書きがあります。

発送証明がない遅延荷物を出品者負担とするルールについて、2026年3月2日より適用。これは米国内の配送荷物に適用されます。今後、適用される市場や配送手段が追加される予定ですと書かれています。つまり日本発の荷物に現時点でそのまま適用されるとは限らず、今後追加される見込みということです。

公式ヘルプ自身が「今後追加される予定」と言っている以上、日本発でも同じ基準で運用できる体制を先に作っておくのが安全です。あとから慌てて整えるより、最初から引き渡し証明を残す運用にしておくほうが確実です。

なお日本からの出品は、公式には対象国に入ったものの、アプリ上はまだ順番待ちの段階です。実際に売り始める前に、この記事の内容を体制づくりに反映しておくことをおすすめします。

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7返金を防ぐために、実際にやること

公式ヘルプはほとんどの返金は予防可能としたうえで、5つの手順を挙げています。

  • 期限内に発送し、有効な引き渡し証明を提出する — 販売から2営業日以内。証明の提出まで含めて出品者の責任です
  • 出品と履行を正確に行う — 説明したとおりの状態・品質のアイテムを発送する
  • 適切に梱包する — 配送中の損傷を防ぐ
  • 迅速に対応する — 購入者やWhatnotサポートからのメッセージには2営業日以内に返信する
  • 保護措置を適切に活用する — 不正使用や虚偽表示、回避可能な問題の繰り返しは、保護対象の資格に影響します

あわせて、フルフィルメント不備の繰り返し・高いキャンセル率・一貫して高い返金率は、アカウントレベルの措置につながる可能性があると書かれています。個別の返金を飲めば済む話ではない、という点は重要です。

8判断に納得できないときは、異議申し立てができます

Whatnotの判断が正しくなかったと考える場合、レビューをリクエストできます。その際に添えるべき情報として挙げられているのは次のとおりです。

  • 鮮明な写真(梱包前、梱包中、ラベル、商品の状態)
  • 追加の追跡情報、または配送業者の書類
  • 関連するメッセージのやり取り

ここから逆算すると、やるべきことは「発送前に撮る」です。梱包前・梱包中・ラベル・商品の状態。この4点を毎回残しておけば、異議申し立てが必要になったときに揃っています。売れてから撮ることはできません

まとめ

  • 購入者が問題を報告できるのは「未着」「間違い・破損・不足」「説明と不一致」の3つだけ
  • 配送業者起因の遅延・紛失・誤配と、購入者による不正なクレームはWhatnotが負担する
  • 2営業日以内の発送と、引き渡し証明の提出は出品者の責任。証明が無いと費用を回収される
  • 偽造品・禁止品などポリシー違反による返金は出品者に請求される
  • 購入者やサポートからのメッセージに2営業日以内に返信しないと、返金責任を負う可能性がある
  • 責任の所在が判断できない場合は、Whatnotが合理的な限度まで負担する
  • 発送証明ルールは2026年3月2日から米国内配送に適用済み。今後、適用市場が追加される見込み

弊社は越境EC支援としてライブコマース販売支援の提供準備を進めており、日本のアプリが開放され次第、Whatnotの販売代行を開始する予定です。発送・英語対応・撮影の記録づくりといった「返金を防ぐ側の体制」は、開放を待たずに今から作れます。ご相談を承っています。

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