Whatnot(ワットノット)とは?仕組みと手数料をeBayと比較して解説

作成者: 株式会社オプティズム 広報部|Jul 25, 2026 7:50:24 PM

「海外でポケモンカードが高く売れると聞いて調べていたら、eBayではなく“ライブ配信で売る”サービスの名前が出てきた」

そんな流れで Whatnot(ワットノット) にたどり着いた方が増えています。米国では2019年の登場から急成長し、トレーディングカードを中心としたコレクター市場で存在感を強めているプラットフォームです。

ただし日本語の情報はまだ「買う側」のものが中心で、売る側の視点で書かれた記事はほとんどありません。 この記事では、弊社が実際にアプリを継続して確認したうえで、Whatnotの仕組みと手数料、そして日本のセラーが今どこまでできるのかを整理します。

1Whatnotとは何か

Whatnotは、ライブ配信をしながら商品を売るマーケットプレイスです。オークションとライブ配信を合体させたもの、と考えると近いイメージになります。

主な取扱いはコレクター性の高い商材です。

  • トレーディングカード(ポケモンカード、ワンピースカード、スポーツカードなど)
  • スニーカー
  • コミック、フィギュア、トイ
  • ヴィンテージ古着
  • コイン、切手

入札時間は30秒、10秒、さらには1秒単位まで設定でき、配信者がテンポよく商品を出し続けます。視聴者はチャットで会話しながら次々と落札していきます。

2Whatnotの本質は「1ドルスタート」にある

仕組みの説明として最も重要なのはここです。

弊社がアプリを見て確認した限り、盛り上がっている配信はほぼ例外なく「$1スタートのオークション」を回しています。 安く始めて人を集め、ライブの熱量でそのまま競り上げていく——これがWhatnotの集客の設計です。

eBayとは考え方が正反対です。

eBay Whatnot
集客の起点 検索で見つけてもらう $1スタートで人を集める
価格の決まり方 相場を見て自分で設定 その場の競り合いで決まる
売れるタイミング 出品しておけばいつでも 配信している時間だけ

つまりWhatnotは「良い商品を適正価格で並べる」場所ではなく、「人を集めて、その場で競らせる」場所です。ここを取り違えると、出品しても誰も来ないという結果になります。

3手数料はいくらか

Whatnotの手数料は、出品時ではなく売れたときにかかります。 出品手数料も月額固定費もありません。

項目 Whatnot eBay
出品手数料 なし 一定数を超えると発生
月額固定費 なし ストア契約時に発生
販売手数料 カテゴリ別に4〜8% 多くのカテゴリで13.6%
決済手数料 2.9% + $0.30 落札手数料に含む
注文ごとの固定費 $0.40

販売手数料はカテゴリによって変わり、コミック・アニメ・トイ・ホビーなどのコレクティブルは8%、電子機器は5%、コインは4%です。決済手数料が乗るため、米国での実質負担はおおむね11〜12%になります。

対してeBayは、日本人セラーに多いカテゴリで落札手数料13.6% + 注文ごと$0.40が基準で、これに国際取引手数料などが加わります。

手数料率だけを見れば、Whatnotのほうが数ポイント低いのが現状です。さらに2026年1月14日からは、対象カテゴリで1注文$1,500を超える部分の販売手数料が0%になる施策も始まっています。高額カードを扱うなら、この差は無視できません。

手数料はカテゴリ・地域・時期で変わります。実際の計算では必ず各社の公式ページで最新の料率をご確認ください。ここでの数値は2026年時点のものです。

4日本のセラーは今どこまでできるのか

ここが最も重要で、かつ最も情報が出回っていない部分です。弊社がアプリ上で確認した現状をそのまま書きます。

日本のセラーは「いる」。ただし限定的

日本のセラーはすでに存在します。ただし扱えているのは限られたトレカ販売のみで、全面的に開放された状態ではありません。

日本から登録すると「ウェイティングリスト」で止まる

日本から出店しようとすると、申請自体はできますが、その先はウェイティングリスト(順番待ち)で止まります。 「登録できない」のではなく「登録して待つ」という段階です。

つまり現状は、申し込んで順番を待つことはできるが、自由に売り始められる状態ではないというのが実態です。

流れているのはポケカとワンピース

日本関連のカードでは、ポケモンカードとワンピースカードが目立ちます。とくにポケカ。日本のトレカがWhatnotの主要商材のひとつになっている、という状況です。

日本の商材に需要があることは、すでに市場が証明しています。足りていないのは、それを売る日本側の供給網のほうです。

5日本人にとっての本当のハードル

手数料でも登録手続きでもありません。実際に配信を見ていて壁になるのは次の2点です。

英語

これが最大の壁です。eBayのように商品説明を事前に翻訳しておけば済む世界ではなく、チャットの質問にその場で返し、テンポを落とさずに進行する必要があります。

配信の時間帯

買い手の中心は欧米です。相手のゴールデンタイムに配信できるかどうかが売上を直接左右します。日本時間では深夜から早朝にあたるため、片手間では続きません。

この2つは、eBayの「英語ができなくても仕組みで回せる」という性質とはまったく別の負荷です。eBay側の考え方については海外向けネット販売、英語ができなくてもOKな理由とはで解説しています。

6開放に備えて今から準備すべきこと

Whatnotで戦えるかどうかは、開放前にどれだけ土台を作れているかでほぼ決まります。

  1. ウェイティングリストに登録して順番を待つ — 待ち時間そのものが参入障壁です。早く並ぶほど有利になります。
  2. 売れる在庫を見極めておく — ポケカ・ワンピが動いているとはいえ、どの状態・どの相場帯が海外で評価されるかは実際に売って確かめるしかありません。
  3. 撮影と梱包の体制を整えておく — ライブでは判断が一瞬です。状態を正確に見せる撮影と、輸送で傷めない梱包は前提条件になります。トレカについてはトレーディングカードeBay代行:コレクターの心を掴む梱包の極意が参考になります。
  4. 英語での顧客対応に慣れておく — ライブでいきなり英語で捌くのは無理があります。まずテキストベースで経験を積むのが現実的です。

これらはすべて、eBayで越境ECを実際に回すことで身につくものです。開放を待ってから準備を始めるセラーと、すでに海外で売った実績があるセラーとでは、スタート地点がまったく違います。

まとめ

  • Whatnotはライブ配信で売るコレクター向けマーケットプレイス
  • 本質は$1スタートで人を集め、その場で競り上げること。出品して待つeBayとは設計が逆
  • 手数料はカテゴリ別4〜8% + 決済2.9%で、eBayより数ポイント低い
  • 日本のセラーは限られたトレカ販売のみ日本から登録するとウェイティングリストで止まる
  • 流れているのはポケカとワンピース。日本の商材への需要はすでにある
  • 本当の壁は英語と配信の時間帯

弊社は現在、Whatnotの販売代行は提供していません(日本のセラー開放がまだのためです)。ただしeBay販売代行で培ってきた海外向けの配送オペレーションと、英語でのカスタマーサポートは、そのままWhatnotで日本人セラーが詰まる部分にあたります。開放に向けて情報を追い続けており、動きがあり次第このブログでお伝えします。

いま越境ECを始めるのであれば、現実的な選択肢はeBayです。「自分の商品が海外でいくらで売れるのか」を知りたい方は、eBay販売代行のご相談からどうぞ。