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Whatnot(ワットノット)とは?仕組みと手数料をeBayと比較して解説

株式会社オプティズム 広報部
株式会社オプティズム 広報部

最終更新:2026年8月25日(日本の段階開放の実際の運用を追記。運営会社・日本法人の情報と、日本から買う側から見た可否・購入者保護ポリシーを追記。アプリの申請画面の表示は2026年8月18日に確認しています)

「海外でポケモンカードが高く売れると聞いて調べていたら、eBayではなく“ライブ配信で売る”サービスの名前が出てきた」

そんな流れで Whatnot(ワットノット) にたどり着いた方が増えています。米国では2019年の登場から急成長し、トレーディングカードを中心としたコレクター市場で存在感を強めているプラットフォームです。

ただし日本語の情報はまだ「買う側」のものが中心で、売る側の視点で書かれた記事はほとんどありません。 この記事では、弊社が実際にアプリを継続して確認したうえで、Whatnotの仕組みと手数料、そして日本のセラーが今どこまでできるのかを整理します。

日本円での手取り計算と、価格帯ごとの実効手数料率はWhatnotの手数料はいくら?日本の料率・消費税・手取りの計算にまとめています。

2026年8月時点の実際の運用(弊社が確認した情報)

公式ヘルプには記載がありませんが、日本では段階的に開放が進んでいます。弊社がトレーディングカードのカテゴリでウェイティングリストに登録していたところ、Whatnot Japanの担当者から連絡があり、面談を行いました。その際に案内されたのは、現時点で承認制として開いているのはトレーディングカードとブランドバッグの2カテゴリであるという点です。

つまり、対象カテゴリでウェイティングリストに登録していると、担当者から連絡が届いて面談に進む場合があります。一般の申請が誰でもすぐ通る状態ではありませんが、「登録して待つ」ことには意味があるということです。(2026年8月25日時点・弊社の実体験にもとづきます)

1Whatnotとは何か

Whatnotは、ライブ配信をしながら商品を売るマーケットプレイスです。オークションとライブ配信を合体させたもの、と考えると近いイメージになります。

もともとはコレクター性の高い商材が中心でしたが、現在は250以上のカテゴリに広がっています。

  • トレーディングカード(ポケモンカード、ワンピースカード、スポーツカードなど)
  • スニーカー
  • コミック、フィギュア、トイ
  • ヴィンテージ古着
  • コイン、切手
  • お菓子、飲料、ご当地の特産品、海外のお菓子
  • コスメ、香水
  • ジュエリー、時計
  • ゲーム、スポーツ用品
  • ペット用品
  • アンティーク、食器

並べると雑多に見えますが、共通しているのは「配信で見せたときに価値が伝わるもの」です。開封の瞬間、色や質感、大きさの比較といった、写真では伝えにくい情報を持つ商品が集まっています。

入札時間は30秒、10秒、さらには1秒単位まで設定でき、配信者がテンポよく商品を出し続けます。視聴者はチャットで会話しながら次々と落札していきます。

eBayは「検索して買う」、Whatnotは「見ていて買う」

同じ越境ECでも、買い手の行動が違います。eBayは欲しいものが決まっている買い手が、型番や品名で検索してたどり着く場です。カテゴリの網羅性と検索対策が効きます。なお、そのeBayもeBay Liveというライブ配信販売を7市場で展開しています。

Whatnotは配信を見ている買い手が、その場で判断する場です。何を並べるかより「配信で何を見せられるか」が売上を左右します。

そのため同じ商品でも向き不向きが変わります。型番で指名される精密機器はeBay、開けてみる楽しみがあるトレカや、味や見た目を説明したい日本のお菓子はWhatnot、という分かれ方をします。お菓子とコスメがWhatnotでどう扱われているかはWhatnotで日本のお菓子・コスメは売れる?食品カテゴリの伸びと越境の注意点にまとめました。

Whatnotの全体像(出品の可否・手数料・保証)は、Whatnot(ワットノット)完全ガイド|日本からの出品・保証・始め方にまとめています。

2運営会社はどこの国か(読み方・日本法人・問い合わせ窓口)

「Whatnot」は日本語ではワットノットと読みます。英語の一般名詞としての whatnot は「そのほか色々」を指す語で、同じつづりの国内ブランド(兵庫県の金物ブランド WHATNOT HARDWEAR STORE)も存在するため、検索結果には無関係のページが混ざります。ここで扱うのは米国発のライブコマースのほうです。

運営は米国の会社。日本には「Whatnot Japan合同会社」がある

サービス自体は米国で始まったものですが、日本向けにはWhatnot Japan合同会社(Whatnot Japan G.K.)が事業者として表示されています。公式ヘルプの「特定商取引法に基づく表記」には次のとおり記載されています(2026年4月15日更新時点)。

  • 事業者名称:Whatnot Japan合同会社(Whatnot Japan G.K.)
  • 所在地:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町3-5 Spark SHIBUYA 7F
  • 問い合わせ:support@whatnot.com/電話窓口の受付時間は平日10:00〜17:00(土日祝を除く)
  • 支払方法:クレジットカード・デビットカード(Visa、Mastercardなど)、Apple Pay(iOS)、Google Pay(Android)
  • 引き渡し:購入確定後2営業日以内に出品者が発送。配達日数は配送方法と双方の所在地による
  • 返品・交換:Whatnot購入者保護ポリシーが適用される

日本法人があり、特商法表記も日本円建ての手数料表も整備されている——ここだけを見ると「もう日本で本格稼働している」ように見えます。ただしこれは購入者向けの体制が整っているという意味であって、日本の出品者にアプリ上の出品権限が開いていることとは別です。実際の申請画面がどうなっているかは、このあとの章で扱います。

3Whatnotの本質は「1ドルスタート」にある

仕組みの説明として最も重要なのはここです。

弊社がアプリを見て確認した限り、盛り上がっている配信はほぼ例外なく「$1スタートのオークション」を回しています。 安く始めて人を集め、ライブの熱量でそのまま競り上げていく——これがWhatnotの集客の設計です。

eBayとは考え方が正反対です。

eBay Whatnot
集客の起点 検索で見つけてもらう $1スタートで人を集める
価格の決まり方 相場を見て自分で設定 その場の競り合いで決まる
売れるタイミング 出品しておけばいつでも 配信している時間だけ

つまりWhatnotは「良い商品を適正価格で並べる」場所ではなく、「人を集めて、その場で競らせる」場所です。ここを取り違えると、出品しても誰も来ないという結果になります。

4手数料はいくらか

Whatnotの手数料は、出品時ではなく売れたときにかかります。 出品手数料も月額固定費もありません。

項目 Whatnot eBay
出品手数料 なし 一定数を超えると発生
月額固定費 なし ストア契約時に発生
販売手数料 カテゴリ別に4〜8%(日本は+消費税) 多くのカテゴリで13.6%
決済手数料 米国 2.9% + $0.30/日本 2.9% + 50円 落札手数料に含む
注文ごとの固定費 $0.40

販売手数料はカテゴリによって変わり、コミック・アニメ・トイ・ホビーなどのコレクティブルは8%、電子機器は5%、コインは4%です。決済手数料が乗るため、米国での実質負担はおおむね11〜12%になります。なお、これは米国の出品者向けに公表されている数字です。日本の出品者には別の料率が公表されており、トレカ・コミック・スポーツシングル・おもちゃとホビーは販売手数料8%+消費税、決済手数料は注文総額の2.9%+50円+消費税です。さらに期間限定で、最終販売価格のうち225,000円を超える部分の販売手数料は0%になります(コイン・マネーは4%+消費税で同じ扱い、その他のカテゴリーは8%+消費税)。

対してeBayは、日本人セラーに多いカテゴリで落札手数料13.6% + 注文ごと$0.40が基準で、これに国際取引手数料などが加わります。

手数料率だけを見れば、Whatnotのほうが数ポイント低いのが現状です。さらに2026年1月14日からは、対象カテゴリで1注文$1,500を超える部分の販売手数料が0%になる施策も始まっています。高額カードを扱うなら、この差は無視できません。

手数料はカテゴリ・地域・時期で変わります。実際の計算では必ず各社の公式ページで最新の料率をご確認ください。ここでの数値は2026年時点のものです。

コスト面では、送料と税金の扱いもあわせて押さえておく価値があります。日本から発送する国際荷物についてWhatnotはFedExと提携しており、前払いの配送ラベルが発行されるため出品者の送料負担は既定でゼロです。関税・税金・手数料もWhatnotが前払いし、購入者が購入時に総額を確認する形になっています。また、輸出売上に対する消費税の免除を申告する場合に必要となる輸出証明書は、出品アカウントの「ファイナンス」ページから週次レポートを取得し、FedExに請求して受け取ります。(公式ヘルプ「配送について:日本の出品者向け」2026年8月19日更新/「日本の輸出証明書」2026年8月7日公開)

5日本のセラーは今どこまでできるのか

ここが最も重要で、かつ最も情報が出回っていない部分です。弊社がアプリ上で確認した現状をそのまま書きます。

日本のセラーは「いる」。ただし限定的

日本のセラーはすでに存在します。さらに2026年7月31日、公式ヘルプの出品申請可能国のリストに日本が追加されました。ただし2026年8月時点で、実際にアプリから申請するとまだウェイティングリストへの登録になります。

日本は対象国に入ったが、アプリはまだ順番待ち

2026年7月31日〜8月1日の公式ヘルプ更新で、日本が出品申請可能国のリストに入りました。ヘルプには「申請の提出は数分で終わり、ほとんどの出品者には始めるための権限がすぐに与えられます」と書かれていますが、日本のアプリではまだこの通りに動かず、順番待ちで止まります。書類上の対象国入りと、アプリの開放は別だとお考えください。

つまり現状は、申し込んで順番を待つことはできるが、自由に売り始められる状態ではないというのが実態です。

流れているのはポケカとワンピース

日本関連のカードでは、ポケモンカードとワンピースカードが目立ちます。とくにポケカ。日本のトレカがWhatnotの主要商材のひとつになっている、という状況です。

日本の商材に需要があることは、すでに市場が証明しています。足りていないのは、それを売る日本側の供給網のほうです。

6日本から「買う」ことはできるのか

「Whatnotとは」で調べている方には、売る側だけでなく買う側の方もいます。結論から言うと買う側は日本から利用できます。出品(売る)と購入(買う)では条件が違うためです。

  • 出品申請ができるのは10の国・地域(アメリカ/オーストリア/オーストラリア/ベルギー/カナダ/フランス/ドイツ/日本/オランダ/イギリス)で、日本はこのリストに含まれています
  • 一方、Whatnotの利用そのものが禁止されている国・地域のリストに日本は入っていません
  • 支払いはクレジットカード・デビットカード、Apple Pay、Google Payに対応し、表示価格は税込です
  • 日本国外から発送される注文には、輸入関税や税金がかかる場合があります

(出典:公式ヘルプ「出品者の所在地と通貨要件」「特定商取引法に基づく表記」)

ただし注意点があります。日本の出品者から日本国内へ配送する仕組みは、まだ提供されていません。公式ヘルプ「配送について:日本の出品者向け」には、日本から発送できるのはアメリカ・オーストラリア・イギリス・フランス・ドイツの5か国のみで、日本国内配送については今後追加予定と書かれています。つまり日本から買う場合、当面は海外の出品者からの越境購入になります。

「怪しくないか」が気になる方へ

Whatnotには購入者保護ポリシーがあり、次のケースが返金の対象として明記されています。

  • 商品が不足している、または届いた商品が違う
  • 届いた商品が破損・不良、偽造品や模造品、あるいは説明された状態と一致しない
  • 荷物が届かない(配送中の紛失・遅延、未発送、誤配送、追跡上は「配達済み」なのに届いていない)

申請期限は購入日から30日以内、または配達日から14日以内のいずれか早いほうです。ただしトレーディングカードゲーム、スポーツカード、コインとマネー、スニーカー&ストリートウェア、高級品は「配達から7日以内」または「購入から30日以内」の早いほうと短く設定されています。高額なカードを買うときほど、届いたその日に確認する運用が必要になります。(出典:公式ヘルプ「Whatnot購入者保護ポリシー」)

未着や返品が起きたときに誰が負担するのかはWhatnotの未着・返品・不正購入は誰が負担する?で整理しています。アプリの入手方法やアカウント作成の手順はWhatnotアプリの使い方|日本語対応・アカウント作成・注文追跡をご覧ください。

7日本人にとっての本当のハードル

手数料でも登録手続きでもありません。実際に配信を見ていて壁になるのは次の2点です。

英語

これが最大の壁です。eBayのように商品説明を事前に翻訳しておけば済む世界ではなく、チャットの質問にその場で返し、テンポを落とさずに進行する必要があります。

配信の時間帯

買い手の中心は欧米です。相手のゴールデンタイムに配信できるかどうかが売上を直接左右します。日本時間では深夜から早朝にあたるため、片手間では続きません。

この2つは、eBayの「英語ができなくても仕組みで回せる」という性質とはまったく別の負荷です。eBay側の考え方については海外向けネット販売、英語ができなくてもOKな理由とはで解説しています。

8出品を始める前に準備すべきこと

Whatnotで戦えるかどうかは、出品を始める前にどれだけ土台を作れているかでほぼ決まります。

  1. まずウェイティングリストに並んでおく — 待ち時間そのものが参入障壁になります。高級バッグ&アクセサリーや卸売などの制限付きカテゴリーは、開放後にさらに別途承認が必要です
  2. 売れる在庫を見極めておく — ポケカ・ワンピが動いているとはいえ、どの状態・どの相場帯が海外で評価されるかは実際に売って確かめるしかありません。
  3. 撮影と梱包の体制を整えておく — ライブでは判断が一瞬です。状態を正確に見せる撮影と、輸送で傷めない梱包は前提条件になります。トレカについてはトレーディングカードeBay代行:コレクターの心を掴む梱包の極意が参考になります。
  4. 英語での顧客対応に慣れておく — ライブでいきなり英語で捌くのは無理があります。まずテキストベースで経験を積むのが現実的です。

これらはすべて、eBayで越境ECを実際に回すことで身につくものです。申請してから慌てて準備を始めるセラーと、すでに海外で売った実績があるセラーとでは、スタート地点がまったく違います。

カテゴリーごとの手数料や、申請が必要な制限付きカテゴリーについては、Whatnotのカテゴリ別ガイド|日本から出せる商材・手数料・承認の要否もあわせてご覧ください。

まとめ

  • Whatnotはライブ配信で売るコレクター向けマーケットプレイス
  • 本質は$1スタートで人を集め、その場で競り上げること。出品して待つeBayとは設計が逆
  • 手数料はカテゴリ別4〜8% + 決済2.9%(日本は+消費税・決済の固定費は50円)で、eBayより数ポイント低い
  • 日本は公式の出品申請可能国に含まれる(2026年7月31日更新)。ただしアプリ上はまだ順番待ち
  • 流れているのはポケカとワンピース。日本の商材への需要はすでにある
  • 本当の壁は英語と配信の時間帯
  • 運営は米国の会社。日本向けには「Whatnot Japan合同会社」(東京都渋谷区)が事業者として表示されている
  • 買う側は日本から利用できる。ただし日本国内配送は未提供で、当面は海外出品者からの越境購入になる

弊社は現在、Whatnotの販売代行そのものは提供していません。日本のアプリが開放され次第、開始する予定です。

提供体制が整った時点でご案内できるよう、事前の受付をしています。ご希望の方はお問い合わせフォームから、お問い合わせ内容に「Whatnot優先案内希望」とご記入のうえ送信してください。提供開始の時期および料金は未確定です。現時点でのお申し込みが費用の発生や契約を伴うことはありません。

出典(Whatnot公式ヘルプ)

この記事に書いた手数料・ポリシー・対応国などの事実関係は、Whatnot公式ヘルプセンターの以下のページに基づいています(2026年9月1日時点で内容を確認)。仕様は予告なく変更されるため、実際の出品前には必ず原文をご確認ください。

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