eBay Liveは日本のセラーも使える?承認制の現状とWhatnotとの違い
Whatnotを調べていると必ず出てくるのが「eBay Liveはどうなのか」という話です。先に結論を書きます。日本のセラーもeBay Liveで配信できます。ただし誰でもすぐに、ではありません。イーベイ・ジャパンのライブチームの承認が必要です。まだウェイティングリスト段階のWhatnotと比べると、ライブ販売を先に試すならこちらのほうが現実的です。
1eBay Liveとは何か
eBay Liveは、eBayが提供しているライブ配信販売の仕組みです。セラーが配信を行い、視聴者がその場で入札・購入します。既存のeBayアカウントと出品在庫をそのまま使える点が、独立したアプリであるWhatnotとの大きな違いです。
視聴・購入ができるマーケットプレイスは、米国・英国・ドイツ・オーストラリア・フランス・イタリア・カナダの7市場です。ドイツは2025年11月に開始しました。日本語のマーケットプレイス(ebay.co.jp)は輸出セラー向けのポータルなので、この7市場には含まれません。ただしこれは「日本のセラーが配信できない」という意味ではありません。あとの章で説明します。
2⚠️ 対象カテゴリは限定されている
ここは最初に確認しておくべき点です。eBay Liveは、どの商材でも配信できるわけではありません。扱えるカテゴリが決まっています。
2026年3月時点で対象として挙げられているのは、次のカテゴリです。
- トレーディングカード/コイン
- 時計/ハンドバッグ/ジュエリー
- ファッション/スニーカー
- おもちゃ・コミック
- エレクトロニクス
- ホーム&ガーデン
- ビューティー
- スポーツ用品
このリストは提供開始以降ずっと拡大してきているため、今後さらに増える可能性はあります。ただし現時点では自社の商材がこのリストに入っているかどうかが、そもそもの入口になります。
見落としやすいのが食品がこのリストに入っていないことです。日本のお菓子をライブで売りたい場合、現状はWhatnot側の話になります。Whatnotは常温食品に本格参入しており、事情がまったく違います。詳しくはWhatnotで日本のお菓子・コスメは売れる?食品カテゴリの伸びと越境の注意点にまとめました。
逆に言えば、トレーディングカード、時計、ハンドバッグ、ジュエリーといった、日本から海外へよく出ている商材はしっかり対象に入っています。トレカの越境販売やブランド品の海外販売をすでにやっている事業者にとっては、そのまま延長線上にある話です。
3日本のセラーも配信できる。ただし承認制
ここがいちばん誤解されやすいところです。日本のセラーは、eBay Liveで配信できます。日本語のマーケットプレイスが無いだけで、日本のセラーはもともと ebay.com のセラーとして海外に売っているからです。
報道によれば、2025年から日本国内のeBayセラー向けにeBay Liveの活用支援が始まっています。実際に配信している日本のセラーの事例も出ており、店舗に隣接した場所からヴィンテージ衣料などを配信しているケースが紹介されています。
ただし条件があります。現状、日本のセラーがeBay Liveを利用するには、イーベイ・ジャパンのライブチームの承認を得る必要があります。準備すべきことや禁止事項、進め方を理解していることが前提になります。申し込めば誰でも今日から配信できる、というものではありません。
支援策として「eBay Live Host Matching」という取り組みもありました。eBay側がライバーとスタッフを派遣し、セラーが自走できるように配信方法を学んでもらうものです。こちらは2026年3月末までの提供だったため、現在の窓口や条件については個別に確認が必要です。
セラー側に求められる条件として挙げられているのは、おおむね次の3点です。
- アカウントの状態 — フィードバックが98%以上で、有効な違反やポリシー上の問題が無いこと
- カテゴリの適合と専門性 — 前章のリストに入っているカテゴリで、実際に扱っている実績があること
- ライブ販売やSNSでの発信経験 — 2026年時点では、Whatnot・TikTok Shop・YouTubeなど他のプラットフォームでの配信経験がある人が優遇されるとされています
つまりeBay Liveは現在も段階的な展開(コントロールドロールアウト)の途中で、申し込みフォームも「明確な基準のある正式申請」というより興味の登録に近いのが実情です。出せば必ず通るものではない、という前提で考えてください。
4eBay LiveとWhatnotの違い
| eBay Live | Whatnot | |
|---|---|---|
| 日本から配信できるか | できる(イーベイ・ジャパンの承認が必要) | 一般はウェイティングリスト。トレカは許可を得た一部の事業者がテスト販売中 |
| 土台 | 既存のeBayアカウント・出品在庫をそのまま使う | 独立したアプリ。ゼロからアカウントを作る |
| 集客 | eBayの検索・既存バイヤーからの流入がある | アプリ内のレコメンドとフォロワーが中心 |
| 始めやすさ | 既にeBayで売っていれば延長線上 | 新しい場での立ち上げになる |
| マーケットプレイス | 米・英・独・豪・仏・伊・加の7市場 | セラー登録は9か国(米加英独仏墺白蘭豪) |
| 発送 | 既存のeBay出品と同じ発送フローをそのまま使える | 日本の出品者向けにFedExとの提携を案内。配送先は米国・英国・EU・オーストラリア |
| 対象カテゴリ | 限定あり。トレカ・コイン・時計・バッグ・ジュエリー・ファッション・玩具・家電・ホーム・ビューティー・スポーツ用品(食品は対象外) | トレカ発。近年は食品・ビューティーが急成長 |
最大の違いは「積み上げが効くかどうか」です。eBay Liveは既存のeBay実績と評価がそのまま土台になります。一方Whatnotは新しい場なので、実績はゼロから作ることになります。すでにeBayで売っている事業者にとっては、eBay Liveのほうが距離は近いはずです。
5ライブ販売を試すなら、いまはeBay Liveが先
この2つを並べると、順番は自然に決まります。
- eBay Liveは承認さえ得られれば、いま配信できる — Whatnotは一般セラーがまだ出店できません
- eBayでの実績がそのまま効く — 参加の条件として、そのカテゴリでの取引実績が挙げられています。いま積んでいる評価が無駄になりません
- 在庫を作り直さなくていい — 既存の出品在庫をそのまま配信で流せます
- 学んだことはWhatnotでも使える — 英語での説明、配信の時間帯、国際発送。どちらでも必要になるものは同じです
つまり「Whatnotが開くのを待つ」よりも、「eBay Liveで先に配信の経験を積む」ほうが現実的です。Whatnotの現状はWhatnot Japanとは?日本から出品できる時期と現在の状況にまとめています。
6いま現実的にできること
eBay Liveを本気で狙うなら、順番はこうなります。
- eBayで実績と評価を積む — 承認の前提になります。法人アカウントの開設と必要書類でつまずく方が多いので、そこから始めるのが早道です
- イーベイ・ジャパンに相談する — 承認の窓口はここです。条件は個別に確認してください
- 配信できる商材を選んでおく — 状態を見せて価値が伝わるもの、語れるものが向きます
- 発送体制を先に固める — 海外発送のトラブルは、ライブになると件数が増えます。どちらのプラットフォームでも日本からの国際発送になるため、先に潰しておく部分です
外部に任せる場合の費用の考え方はライブコマース代行の費用相場は?米国向けでTikTok Shopの数字が使えない理由で整理しています。
まとめ
- 日本のセラーもeBay Liveで配信できる。ただしイーベイ・ジャパンのライブチームの承認が必要
- 対象カテゴリは限定されている(トレカ・コイン・時計・バッグ・ジュエリー・ファッション・玩具・家電・ホーム・ビューティー・スポーツ用品)。食品は対象外
- 求められるのはフィードバック98%以上・カテゴリでの専門性・他プラットフォームでの配信経験。段階的な展開の途中で、出せば必ず通るものではありません
- 2025年から日本国内のeBayセラー向けに活用支援が始まっており、実際に配信している事例もあります
- Whatnotは一般セラーがまだウェイティングリスト段階。ライブ販売を試すならいまはeBay Liveが先
弊社はeBayの販売代行を提供しています。ライブ販売を見据えて先に実績と評価を作っておきたい、という段階のご相談も承っています。なお米国向けライブコマース販売支援については、Whatnotの日本からの一般の出店がウェイティングリスト段階のため、代行としてはまだ提供していません。開放され次第ご案内します。
.png?width=915&height=355&name=optism_logo_alpha%20(1).png)